スーパー チラシのコツ(巻頭特集)
今夜の献立を決めさせる。
折込みチラシが最も多く使われている業種はスーパーです。
主婦や女性は、スーパーのチラシを手に取るとき、「今夜の献立は何にしようか」と考えています。
その心理を満足させるようにチラシをデザインしなければなりません。
スーパー チラシには、「今夜の献立」を決めさせる力がなければなりません。
天ぷらにしようと思っている人もいれば、煮物や焼き魚の和食でいこうと思っている人もいます。
スーパー チラシでは季節の目玉商品を強調することも大切ですが、肉にも野菜にも、鮮魚にも果物にも、素早く目が行き、見る人の「予定」や「着想」をとらえるバラエティも必要です。
チラシの商品写真のトリミング。
スーパーのチラシのポイントは、すべての商品に目が行く全体のレイアウトにあります。
整然と並べられた見安さと同時に、視線を導く動的な流れの両方が求められます。
目玉商品は、大きくハッキリとインパクトを付けますが、盛沢山に商品が掲載されているボリューム感も必要です。
ボリューム感を商品に持たせるコツは、大胆にトリミングした商品写真です。
スーパーのチラシには、商品が溢れた店頭の売り場と同じ迫力が「買う気」をそそります。
売り場でお客さまの目を引き、手に取らせるのと同じようにデザインします。
お客さまが買うのは、リンゴ3個や牛肉200グラムかも知れませんが、店頭とおなじように、スーパーのチラシにおいても、できるだけ沢山並べます。
むしろ、チラシの写真のコツは、少ない数で商品をきちんと見せるのではなく、多くの数量をどんと撮って、商品がぶち切れてもいいので、大胆にカットしたり、部分を拡大して見せ、存在感を強調する、トリミングの技術です。
スーパー チラシの食品の写真にはシズル感が必要で、食品や料理を撮りなれているカメラマンが適しています。
安値感。
スーパーのチラシは安値感が決め手。価格に使われる書体と使い方に、コツがあります。
価格の安さを表すときによく使われるのは、欧文イタリック(Helvetica Condensed系)や、手書き風の、太目のもの。
数字を10度くらい傾ける、数字を重ねて厚みを出す、赤や黄色の目立つ色の数字にする、縁取りする(赤は白か黒で、黄色は赤で)、立体感を出す、などです。
商品写真と上手に重ねて、一体感を出し、スーパー チラシ全体の中で、躍動感やリズムをつくる感じで価格をレイアウトします。
チラシにそれぞれの店のスタイル。
スーパーのチラシは、毎日の買いまわり性が高く、いつも値段が変る生鮮食品がオモテ面のメインで、きちんと棚にならべられている調味料やビールやレトルト食品などのメーカー品など、日用生活雑貨品は、たいがい裏面に掲載されます。
とくに、主婦は、その店の生鮮食品の値段が、きょうは安い、他の店に比べて高い、などをよく知っています。
価格は、398円、580円など、よく「8」が用いられて、安値感を出します。
生活者はわざわざ確かめなくても、手に取っているチラシがどこのスーパーのものかをわかっていますが、それでも、折込まれているスタイルのときに、店名とセールのタイトルが目に飛び込んでくるようなレイアウトは必要です。
また、時代感覚やライフスタイルも少しずつ変化しているもの、スーパー チラシのイメージが遅れたり、固まってしまわないよう、ときどきは全体のムードをモデルチェンジして、リフレッシュしたいものです。
スーパーのチラシは生活づくりの提案。
生計を支える賢い主婦は、3日間や1週間の予定を立てて、できるだけ毎日買い物に行かないといわれます。
スーパーは毎日でも来ていただきたいのが本音です。そのためによく用いられる戦略が、日替わり商品や夕方4時からの特売などの企画です。
スーパーが生活者の顧客満足を得るためには、目玉商品や、特売や、30%offなど値段だけではなく、商品を通して、お客さまの生活や生活文化に役立つこともスーパー チラシで提供すべきだと思うのです。
生活者のライフスタイルを創造する、販促意外の情報やソフトです。
そのことによって、生活者がゆたかになれば、購買にも幅ができ、また少し値段が高いがクォリティの高い商品も売れることにつながります。
たとえば、食材を通してひろがる献立のレパートリー、食文化のさまざまな楽しみ方、ヘルシーなメニューづくり、ホームパーティの演出、子供たちの食育の啓蒙、お客さまとの交流など、店内イベントや、サロンや教室、絵本やクッキングカードによる情報提供など、スーパー チラシのアイデアいくらでも考えられます。
そうした、チラシや売り場での、生活者側に立った付加価値の提供は、売上げアップのための、効き目のあるスパイスになるのではないでしょうか。
